心臓血管外科研修について

日本呼吸器外科学会 第26回会長 安元 公正
総合教育委員会 委員長 小川 純一

 このたび総合教育委員会では教育の一環として,日本胸部外科学会3分野横断的教育プログラム検討ワーキンググループの協力を得て,呼吸器外科医が心臓血管外科研修を行える施設を選定いたしました.研修は外科専門医取得者を対象とし,期間は3カ月です.研修修了者には研修修了証書の発行があり,呼吸器外科専門医試験受験時には心臓血管外科に関する問題(例年3ないし4題)が免除されます.希望者は、本学会事務局に届け出の上、研修施設(有給での研修可能施設も有)を選択し,手順に従って直接交渉してください.
尚、研修期間や内容等に虚偽が判明した場合には、専門医審査を無効とすることがあります.
下記に施設一覧表と研修概要,ならびに手順を示します.

心臓血管外科研修施設一覧

心臓血管外科研修概要
1.一般目標 GIO (General Instructive Objective)
呼吸器外科診療を安全に行う上で必要な心臓血管外科領域の知識,技能を心臓血管外科指導医のもとで修得する.
2.行動目標 SBO (Specific Behavioral Objective)
1)
心・大血管の解剖を理解し,肺腫瘍・縦隔腫瘍の広範囲切除に応用する.
2)
心・大血管疾患を理解し,呼吸器外科手術の適応,合併症発生時の対処を習得する.
3)
呼吸器外科手術を安全に行うために血管形成,血管吻合技術を習得する.
4)
人工心肺・PCPSの適応,管理を研修する.
3.研修方略 TS (Training Strategy)
1)
心臓血管外科専門医認定機構の定める修練施設において3ヵ月の研修を行う.
2)
心・大血管疾患に関する理学的所見,画像診断、生理学的検査を研修する.
心電図,心エコー,心カテーテル検査を正しく評価できる.
3)
代表的心疾患(虚血性心疾患,弁膜疾患,不整脈,心不全,血栓塞栓症等)の手術,術後管理を経験し,呼吸器外科術前の心合併症の評価と対応を習得する.
4)
心疾患を合併した患者に対して手術適応の決定,適切な術式の選択ができる.
5)
呼吸器外科術後に循環器疾患を合併した際の発見ならびに適切な対処ができる.
6)
血管形成術,血管吻合術を習得する.
7)
大動脈,左心房,右心房,上大静脈,腕頭動静脈,肺動脈などの合併切除,心嚢内処理,再建法を研修し,心臓血管外科専門医への適切な依頼ができる.
8)
心疾患・血管疾患に用いる薬剤,抗凝固剤の使用法を習得する.
9)
人工心肺・PCPSの理論,適応を習得する.

心臓血管外科研修の手順

心臓血管外科研修修了者の感想

2008年12月05日 掲載
2012年10月31日 更新
2013年10月4日 更新
2014年10月3日 更新