理事長あいさつ

日本呼吸器外科学会 理事長 奥村 明之進

日本呼吸器外科学会理事長

 初期研修医と医学生の皆さん、こんにちは。
 日本呼吸器外科学会は日本胸部外科学会と共同で毎年7月に医学部生と初期臨床研修医のための呼吸器外科サマースクールを開催しております。
 呼吸器外科というのは、近年急増している肺癌などの外科治療を担当する極めて重要な診療分野です。呼吸器外科医は肺癌だけでなく、気管腫瘍・縦隔腫瘍・胸膜悪性中皮腫・胸壁腫瘍・転移性肺腫瘍などの多彩な悪性腫瘍や、良性肺腫瘍・肺感染症・横隔膜疾患・気胸・膿胸・重症筋無力症などの良性疾患の外科治療を幅広く担当し、さらに近年では肺移植も担当しております。呼吸器外科の需要は大きいにもかかわらずが、呼吸器外科医は日本外科学会員全体の 8%と少なく、新たな人材が多数求められています。しかしながら呼吸器外科を開設している施設はまだまだ少なく、皆さんも呼吸器外科診療に接して学ぶ機会が少ないのではないでしょうか。そこで私たちは、少しでも多くの若い医師たちに呼吸器外科診療に接する機会を提供したいと思い、呼吸器外科サマースクールを開催しています。
 初期研修医の先生方には全身麻酔下で生きたブタに対する肺切除手術を経験していただき、医学生にはブタの心肺ブロックを使っての肺切除を経験してもらいます。限られた時間ですが、肺手術の技術をできるかぎり習得していただきながら、肺手術の魅力に触れていただければと思います。また、呼吸器外科医の先輩たちの日々の修練や日常生活に関する具体的な話も用意しています。
 全国から集まった受講生とインストラクターとの交流の場として、夜の懇親会も用意しています。
 エキサイティングかつエンジョイアブルな時間を共有し、目指すべき専門分野の決定に役立ててもらえればと期待しています。
 それでは皆さんとサマースクールでお会いできることを楽しみにしています。