事務局代表あいさつ

サマースクール事務局代表

第8回 呼吸器外科サマースクール2018
事務局代表
兵庫医科大学呼吸器外科
長谷川誠紀

医学部学生、そして研修医・レジデントの先生方、今年も呼吸器外科サマースクールの季節となりました。
呼吸器外科は肺がん・縦隔腫瘍、悪性胸膜中皮腫など胸部悪性腫瘍、気胸・膿胸・先天性疾患・外傷などの呼吸器疾患に対する外科治療、そして末期肺疾患に対する肺移植などを担う科です。我が国では肺がんは増加の一途をたどっており、現在がん死亡数の第一となっていますし、石綿曝露に伴う悪性胸膜中皮腫は重大な社会問題となっています。日本の呼吸器外科手術総数は年々増加しており、日本全国で約8万件の手術が行われるなど、呼吸器外科の需要は年々高まっています。
肺はマシュマロのように柔らかい臓器で、呼吸に伴って形を変え、しかも非常に血流の多い臓器(すべての血液は肺を通る!)で心臓大血管と直接に繋がっています。その扱いには最大限の繊細さが要求されますが、一方でスピードと即断力も必要な、ダイナミックな手術です(怖楽しい!)。
呼吸器外科サマースクールは、医学生や研修医の先生方の皆さんに呼吸器外科の魅力を存分に体験していただくプログラムです。指導は日本のトップリーダーの先生方、そして受講者の兄貴分のような若手・中堅の外科医が行います。2日間のプログラムは、手術シミュレーター等を用いた基礎的なドライラボ、動物の摘出臓器を用いたウェットラボ、実際の手術と同様に全身麻酔下に生体動物の手術を体験するアニマルラボの3つから構成されています。3-4人ごとのグループにそれぞれ呼吸器外科専門医が密着し、縫合処置や開閉胸、肺切除、血管の剥離、気管支吻合など実践的な手技をハンズオン指導してゆく、とても贅沢なプログラムです。事前に手技や解剖などを予習しサマースクールを有効に受講できるように、受講生にはHP上から講習テキストやビデオ映像ダウンロードできるようにします。

サマースクールのもう一つの魅力は第一日目夜の懇親会です。全国から参加した受講生と呼吸器外科専門医が、お酒を飲みながら談笑できる懇親会を設けており、毎年大変好評です。普段の日常診療、授業だけでは得られない、貴重な出会いの場となります。グラス片手に受講者に熱く語るおじさん(←実は呼吸器外科界のレジェンド)がそこかしこで見られます。グループで参加される受講生もいますが、一人で参加し、全国の人と情報交換される受講生も多くいます。丸二日の缶詰で得られた出会いが受講生の一生の宝になるかもしれません。

外科に興味のある方は勿論、呼吸器に興味のある方、進路に迷っている方、是非是非ご参加下さい。
一緒に、真夏の神戸をさらに熱くしましょう!