理事長あいさつ

日本胸部外科学会 理事長 大北 裕

日本胸部外科学会理事長

 日本胸部外科学会と日本呼吸器外科学会は、将来を担う若手呼吸器外科医の育成が最重要課題と捉え、2011年より「呼吸器外科サマースクール」を毎年開催しています。呼吸器外科は肺・縦隔・胸膜の疾患に対する外科治療を担当する診療分野で、急速に増加する肺癌患者、慢性肺気腫数が増加している昨今、需要の大きい診療領域で、多くの人材が求められています。呼吸器外科が扱う疾患は多岐に亘り、肺癌だけでなく、他臓器からの転移性肺腫瘍・良性肺腫瘍・肺感染症・気管腫瘍・横隔膜疾患・胸壁腫瘍・胸膜悪性中皮腫・気胸・膿胸・縦隔腫瘍・重症筋無力症・呼吸不全などの多様な胸腔内疾患の治療も担当しています。
 このサマースクールの目的は、難しい講義や理論を学ぶよりは、“呼吸器外科医療の魅力をまず膚で感ずる“をコンセプトに、二日間に亘ってブタ心肺を用いたウェットラボ(ベーシックコース[学生]:ブタ開胸・閉胸、肺葉切除術、皮膚縫合実習。アドバンスコース[研修医]:全麻下ブタ及び摘出心肺での肺葉切除術、気管支形成術)やドライボックスを用いた胸腔鏡手術実習など、多くの両学会理事・評議員が指導者となって共に楽しむことです。講義や研修では経験できないブタの肺切除の実習を通じて、肺手術の面白さを体験して頂ければ何よりです。
 また、毎回、日本呼吸器外科のリーダーの先生たちや、全国からの受講生と、ビールを飲みながら談笑できる懇親会はとりわけ好評です。 呼吸器外科の知識、技術は不要です。服装もカジュアルでOKで、呼吸器外科の雰囲気に触れてみたいと思う人は既に有資格者です。
 多くの学生、研修医の皆さんが夏の2日間を楽しんで頂けることを両学会は期待しています。