開催報告

 第9回目をむかえた「呼吸器外科サマースクール2019」を2019年8月17~8日の2日間にわたり、神戸医療機器開発センター(MEDDEC)とニチイ学館神戸ポートアイランドセンターにおいて開催いたしました。お盆期間の開催ということがあってか、例年よりは応募申込みは少な目ではありましたが、定員100名に対して、116名の応募がありました。また、インストラクターも32名の募集に対して、33名の応募があり、一部の受講生にはお断りさせて頂きましたことをお詫び申し上げます。なお、本年のサマースクールにおきましても、日本呼吸器外科学会と日本胸部外科学会の主催、日本呼吸器学会と日本肺癌学会の協賛、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社とコヴィディエン ジャパン株式会社の共催にて開催の運びとなりました。
 今回のサマースクールは、受講生87名(アドバンスコース58名、ベーシックコース29名)で開校しました。第1日目のアニマルラボ・ウェットラボは全てMEDDECにて行うことができ、より多くの時間を手術体験に使うことが出来ました。また、初めての試みとしてベーシックコース受講生の皆様には1日目にも胸腔鏡基本手技をドライラボで体験していただきました。今回も、講師の先生方の熱心なご講演、インストラクターの先生方の熱心な実技指導に受講生の皆様は大変満足されたことと思います。そして、夜の懇親会では、昼間の実習以上の熱気で語らいがもたれ、全国からのインストラクターと受講生の情報交換が夜通し行われました。
 第2日目は眞庭謙昌先生による特別講演と先輩呼吸器外科医によるランチョンシンポジウムが行われました。いずれの講演でも、呼吸器外科の魅力が熱く紹介され、受講生の多くが呼吸器外科医へのロードマップを具体的にイメージできたことと思います。胸腔鏡を想定したドライラボコンテストでは、当医局員が試行錯誤の上に作成したタスクに集中して取り組む受講生の姿が印象的で、また、タスクを簡単にこなす受講生も多く、若い世代の適応能力の高さを実感するとともに、将来の呼吸器外科医として頼もしく感じました。
 この2日間にわたる呼吸器外科サマースクールは、講師・レフェリー・チーフインストラクター・インストラクター・受講生皆様の多大なご協力によりすべてのプログラムを予定通り無事終了いたしました。
 いつの日かこのサマースクールで出会った受講生の皆様と、日本呼吸器外科学会・日本胸部外科学会等で再会できる日を楽しみにしております。
 多くの皆様のご支援ご協力ありがとうございました。

呼吸器外科サマースクール2019
代表 土田正則
事務局 佐藤征二郎

 

サマースクール2019集合写真