理事長あいさつ

日本呼吸器外科学会 理事長 奥村 明之進

 日本胸部外科学会、日本呼吸器外科学会では医学部生、初期臨床研修医を対象に呼吸器外科サマースクールを開催しており、今年で4回目の開催となります。
 桜満開の季節も終わり、医学部6年生の学生諸君はマッチング試験・卒業試験・医師国家試験の準備で大変な時期だと思います。初期研修医の諸君も臨床医の第一歩を踏み出すとともに多忙を極めていると思います。その一方、この時期は将来の専門分野の決定にも悩みが尽きない日々だと思います。
 呼吸器外科というのは、主に肺疾患の外科手術を担当する診療分野です。肺というvital organを扱っているのですが、外科の中ではsubspeciality に位置づけられ、残念ながら学生時代も研修中も接する機会の少ない診療領域ではないでしょうか。しかし、急速に患者数が増加している肺癌の外科診療は今後ますます需要が拡大する領域です。また肺癌だけでなく、気管腫瘍・縦隔腫瘍・胸膜悪性中皮腫・胸壁腫瘍・転移性肺腫瘍などの多彩な悪性腫瘍や、良性肺腫瘍・肺感染症・横隔膜疾患・気胸・膿胸・重症筋無力症などの良性疾患の外科治療も担当しています。近年では肺移植も一般的治療として普及しつつあり、ますます人材が求められる領域です。
 今回のサマースクールでは、ブタの肺切除の経験を通じて肺の局所解剖や手術の手順を経験していただきます。限られた時間ではありますが、肺手術の技術をできるかぎり習得していただきながら、肺の手術の面白さを経験してもらえたらと思います。
 また、呼吸器外科医の先輩たちの日々のトレーニングや日常生活などの具体的な話を聞く機会も用意しています。懇親会では全国から集まった受講生、インストラクターと交流を深めることができます。
 この機会を利用して、将来の進路の決定に役立ててもらいたいと思います。
 サマースクールでお会いできることを楽しみしています。


日本胸部外科学会 理事長 坂田 隆造

「呼吸器外科サマースクール2014」へようこそ!
呼吸器外科に興味のある医学生諸君、呼吸器外科を志す研修医の皆さん、 このサマースクール2014で呼吸器外科の楽しさを体験しましょう。

 日本胸部外科学会と日本呼吸器外科学会は、将来を担う若手呼吸器外科医の育成が最重要課題と捉え、2011年より「呼吸器外科サマースクール」を毎年開催しています。難しい講義や理論はさておき、外科医療の魅力をまず膚で感じてもらう、をコンセプトにブタ心肺を用いたウェットラボ(ベーシックコース[学生]:ブタ開胸・閉胸、肺葉切除術、皮膚縫合実習。アドバンスコース[研修医]:全麻下ブタ及び摘出心肺での肺葉切除術、気管支形成術)やドライボックスを用いた胸腔鏡手術実習など、多くの両学会理事・評議員が指導者となって共に楽しむカジュアルのサマースクールです。毎回、汗を流した後ビールを飲みながらの懇親会はとりわけ盛りあがり、長年同じ釜の飯を食った仲間同士のように打ちとけた談笑のひとときです。
 このサマースクールは、後日のアンケート調査で非常に楽しかったと好評で、今回も同じコンセプトで開催する計画です。
 呼吸器外科の知識はいりません。技術はもちろん不要です。呼吸器外科の雰囲気に触れてみたいと思う人は既に有資格者です。
 多くの学生、研修医の皆さんが夏の日の2日を楽しみに来てくれることを両学会一同楽しみにしています。