第10回目をむかえた「呼吸器外科サマースクール2022」を2022年7月9~10日の2日間にわたり、神戸医療機器開発センター(MEDDEC)とニチイ学館神戸ポートアイランドセンター、神戸ポートピアホテルにおいて開催いたしました。
コロナウイルス感染拡大第6期が落ち着いた時期に募集があったこともあり、受講者は定員100名に対して、97名の応募がありました。また、インストラクターも30名の募集に対して67名の応募があり、3年ぶりの開催となったサマースクールへの学会員の皆様の意気込みを強く感じました。さらに今回も、日本呼吸器外科学会と日本胸部外科学会の主催、日本呼吸器学会と日本肺癌学会の協賛、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社とコヴィディエンジャパン株式会社の共催にて開催の運びとなりました。すべての関係の方々に深く感謝を申し上げます。
第7波の入り口という時期での開催となりましたが、皆様に入念な感染対策のうえでご参加いただき、受講生80名(アドバンスコース53名、ベーシックコース27名)、そしてインストラクターは全員参加で開校できました。第1日目のアニマルラボおよびウェットラボは全てMEDDECにて行い、例年よりタイトなスケジュールになりましたが、皆さんには正確に動いていただき、受講生全員にしっかりと手術体験もしていただくことが出来ました。また、初めての試みとしてキャリアパスレクチャを設け、密を避けるための分散受講をしてもらい、呼吸器外科医の日頃の診療から充実した生活の様子まで各世代のドクターから紹介してもらいました。今回も、講師の先生方の熱心なご講演、インストラクターの先生方の熱心な実技指導に受講生の皆様は大変満足されたことと思います(本キャリアパスレクチャは受講者限定でサマースクールHP上からオンデマンド配信しています)。バスで移動後の宿泊先での情報交換会は、感染防止を最優先した黙食・マスク会食という条件下での開催となりましたが、同じ志をもった者同士、将来の呼吸器外科医の姿についてしっかりと語り合っていただけたと思います。
第2日目は金子公一先生および岡田克典先生による特別講演が行われました。金子先生には、呼吸器外科のこれまでの歴史・歩みを紐解いていただき、岡田先生からは呼吸器外科領域における手術が熱く紹介され、受講生の多くが呼吸器外科の魅力に強く惹きつけられていました。胸腔鏡手術を想定したドライラボコンテストでは、当科のスタッフが細部にわたって入念に作り上げたタスクに集中して取り組む受講生の姿が印象的で、若い世代の適応能力の高さを実感するとともに、将来の呼吸器外科医として頼もしく感じました。
受講生、インストラクター、そしてスタッフ、参加者全員の熱意により全てのプログラムが予定通り無事終了いたしました(開催中および終了後、参加者の発熱等の報告が無かったことも申し添えます)。ご協力、本当にありがとうございました。
今回のサマースクールで出会った皆さんとのつながりを大切にしていきたいと思います。受講生の皆様と再会できる日を楽しみにしております。
呼吸器外科サマースクール2022
代表 眞庭謙昌
事務局 法華大助