【追加募集】NCDデータを利用した呼吸器外科領域2021年度研究課題の公募について
2021年8月
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
学術委員会
NCD委員会
2021年度研究について2021/8/10~9/20までの間、追加募集を実施いたします.
1.はじめに
臨床現場の医療情報を体系的に把握し,医療の質の向上に資する分析を行い,もって一般市民に最善の医療を提供し,適正な医療水準を維持することを目的として,2010 年に「一般社団法人National Clinical Database (NCD)」が設立されました.NCD のデータベース事業は2011 年1 月から登録が開始され,毎年100 万例を超える,膨大な診療データが蓄積されています.
2.公募する研究種目
過去のデータを利用した研究
すでにNCD に登録されている呼吸器外科領域のデータを利用して行う研究です.
本年度募集する研究課題では,2014年から2019年までのデータが対象となります.
3.対象となるNCD データ
NCD に登録された呼吸器外科領域のデータを対象とします.
年度により登録項目の変更があるため,使用する項目についてご確認をお願いします(たとえば,原発性肺悪性腫瘍手術-肺癌においては,TNM分類の改定の関係により,データの連続性が保てる2014-16年を推奨します).
データは,あらかじめ申請書に沿った形で学会側委員・NCD側解析担当と合議し調整の上,論文化を想定した最終的な結果の形で提供されます.
4.応募資格
対象となるのは,日本呼吸器外科学会評議員であり,以下の(1)~(3)を満たしていることが必要です.
また,応募できる課題数は,一人1 課題までです.
- (1)計画された研究課題であること.
- (2)所属施設の代表者の承諾を受けていること.
- (3) 基幹施設修練責任者の推薦を受けていること.
5.応募方法
下記に掲載の「呼吸器外科領域新規研究課題申請書」及び「所属施設・診療科の長の承諾と基幹施設代表者の推薦書」に必要事項を記入し,応募期間内に郵送にて提出してください.
なお,後日,原本にあたる電子データの提出をお願いする場合がございます.
提出先
〒604-0835
京都市中京区御池通高倉西入高宮町200
千代田生命京都御池ビル3F
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
研究課題公募受付担当
6.応募期間
2021年8月10日~2021年9月20日 18 時必着
応募期間を過ぎて提出された申請書は,いかなる理由であっても受領できません.
7.研究課題の選定
- (1)審査方法
2ヶ月以内に学術委員会、NCD委員会にてデータ利用の許諾や協力可能について選定します.委員会にて選定された研究課題は,NCD と協議を経て,採択の可否が決定されます.なお,選考の経過については通知しません.また,お問い合わせにも応じられません.
研究課題の選定に係る評価は,提出された申請書に基づいて行いますが,必要に応じて追加資料の提出を求める場合や,申請内容に関してヒアリング等を行うことがあります. - (2)審査結果の通知
採択・不採択の結果は,2022年3月末までには,研究代表者あてに通知します.選考理由については公表いたしません.
8.研究経費
原則として本学会の負担とします.
9.応募に当たっての注意事項
- (1) 研究課題は,1 課題を上限にご応募願います.
- (2) 応募された申請書は返却いたしません.
- (3) 研究成果の発表,論文化,特許申請など,研究成果の取扱いについては,日本呼吸器外科学会,NCDと別途協議を行います.
10.本件に関するお問い合わせ先
日本呼吸器外科学会事務局
Email:jacs-soc@umin.ac.jp
■参考:今までの研究
- ・肺癌術後の気管支瘻・呼吸不全のリスクモデル
- ・I期肺癌に対する胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術の実態調査
- ・施設専門医数は肺悪性腫瘍手術の安全性に寄与しているか―手術症例数との関連を探る―
- ・NCDデータを用いた我が国における喫煙が肺がん手術に及ぼす影響に関する調査研究
- ・肺癌術後肺胞瘻のリスク因子に関する研究
- ・胸腺腫・胸腺癌および重症筋無力症に対する胸腔鏡手術の安全性
- ・NCDデータを用いた本邦における悪性胸腺中皮腫に対する 根治術の周術期合併症の頻度とその危険因子についての研究
- ・NCDデータを使用した続発性自然気胸の外科療法に関する研究―本邦における周術期成績の実態調査とそのリスク因子分析―
- ・NCDデータを用いた肺癌に対する肺葉切除と区域切除の短期成績の比較
- ・原発性肺癌に対するロボット支援胸腔鏡下手術と胸腔鏡下手術の臨床病理学的因子及び周術期成績に関する比較検討
- ・NCDを用いた気管および気管分岐部切除再建術の成績と周術期合併症におけるリスク因子の解析
掲載 2021年8月10日