肺癌に対するロボット手術・VATS症例の長期予後比較解析におけるNCD追加入力のお願い
2024年12月25日
一般社団法人 日本呼吸器外科学会
専門研修基幹施設の皆様
一般社団法人日本呼吸器外科学会
理事長 吉野一郎
NCD委員会委員長 佐藤幸夫
主任研究者 芳川豊史
謹啓 初冬の候、ますます御清祥のこととお慶び申し上げます。平素は多大なるご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
皆様におかれましては、日常業務でお忙しい中、NCDデータベースを用いた肺癌に対するロボット手術(RATS)症例における長期予後の解析にご協力いただき、誠にありがとうございます。
2024年7月に、追加入力のお願いをさせていただき、12月20日時点で、以下のような登録結果(途中経過)になっております。
2024/12/20 登録率(/対象症例)
肺葉切除術
VATS 72.3%
RATS 92.1%
肺区域切除
VATS 73.3%
RATS 91.3%
研究全体 75.0%
<前回>
2024/11/21 登録率(/対象症例)
肺葉切除術
VATS 65.9%
RATS 81.5%
肺区域切除術
VATS 68.5%
RATS 83.7%
研究全体 68.4%
以上のように当該期間内の対象症例の75%程度の進捗となっており、1か月間で7ポイントの増加となっております。皆様のご協力の賜物と、心より感謝いたします。
なお、症例の登録率が高いことは、本研究の信頼度を上げることになりますので、研究全体の登録率について、できれば80%を目指したいと考えており、症例の登録期間をさらに1カ月(2025年1月末まで)延長いたしますので、引き続きのご協力をお願い申し上げます。なお、2020年症例につきましては、今回を最終の延長にしたいと思います。
また、VATSの症例の登録率が低いため、同期間のVATS症例の入力をお願いいたします。VATS症例のみのロボット未実施施設につきましても、VATS症例の入力をお願いいたします。VATS症例の追加入力が、全体の登録率を上げると存じます。
今回の研究対象は、RATSの長期予後をVATSのそれと比較することが目的です。よって、今回の登録対象症例は、すでにNCDに登録されている症例で、2020年1月1日~2020年12月31日に、日本呼吸器外科学会認定施設で原発性肺癌に対して肺葉切除術または肺区域切除術が実施された症例のうち、ロボット手術またはVATSが実施された者ですので、VATSの症例も含まれます。従いまして、VATS症例の入力もよろしくお願い申し上げます。
最後になりますが、今後、2021年症例(2021年1月1日から12月31日)につきましても、登録のお願いをさせていただきます。その節には、またよろしくお願い申し上げます。
なお、ご不明点を含め、本件に関するご質問につきましては日本呼吸器外科学会事務局(jacs-ncd@jacsurg.gr.jp)までお問い合わせください。
何卒よろしくお願い申し上げます。
謹白
掲載 2024年12月25日